有限会社テオリア 思考と行動を図解で可視化する

有限会社テオリア 図解で仕事を可視化する専門家として、図解の技術の提供・図解化サービスを提供しています!

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図解の役割

難しいテーマほど図解の出番

図解:難しいテーマほど図解の出番

難しいテーマほど図解の出番

池田さんの図解は、分かりにくい..

と言われました。

私たちのプレゼンは、
・1枚に5行くらいの箇条書き
・それだとパッと見て理解できるだけど
池田さんの図解だと
・パット見ただけで分からない
・もっと分かりやすくならないの

そうです。
間違いないです。

私の作っている図解には
分かりにくいモノがたくさんあります。

実は、私も
数行のパワーポイントをたくさん作っています。

松下幸之助氏やドラッガー氏の本からの引用などです。

考え方や方針を一言で示すには
複雑な図解は必要ありません。

それらには
A4版1枚に数行の箇条書きが有効です。

でも、この右の図のような
「人材マッチングシステムの概要」のような
仕組みを正しく伝えるためには
どうしたら良いでしょうか?

左の箇条書きでしょうか?
右の図解でしょうか?

もし、図解を使わないで
数行の箇条書きのパワポを使ったとしたら?

もう、見るに堪えないくらいの枚数になります。
誤解されないように注意して書くほど枚数が増えます。

50~100枚くらいでしょうか?
サンプルとして書いてみる気もしません。

説明される方も..
・もう勘弁してくれ
・いつまで続くの
となります。

その上、枚数が多くなり過ぎると全体が見えなくなります。

2~3枚抜いて説明しても誰も気が付かないでしょう!

図解で書くと
A4版1枚で全体像を表現できます。

こんな良いことがあります。
・全体を見渡し
・細部の理解に進める
・足りない部分、間違っている部分発見
・全体像を確認しながら修正できる
これが良いんです。

図解にすることで、みんなで全体を見渡し、
弱い所を見つけてみんなで直していけるんです。

箇条書き表現と図解表現では出番が違う!

■箇条書きは
何かの概念や方針を示すだけなら有効です。
変に、箱に入れることも不要です。
数行の箇条書きの方がわかりやすいです。

■図解は
仕事の仕組みや構造を示すことに有効です。
登場人物を明示し、それぞれの関係をつなぎ
関係同士が、どうつながるのかを構造化します。

難しいテーマほど図解の出番です。

実は、一緒に論じることに無理があるのです。

 


講座テーマ
<社内企画者・技術営業マン・提案営業マン向けセミナー>
言葉にならない相手の期待を読み解き真の要求を満たす
問いを立てる技術・組み立てる技術
~企画・提案の価値を高め顧客満足を引出し業績拡大へ~
・日時:2020年5月14日(木) 10:30-16:30
・会場:[東京・大井町]きゅりあん4階第1特別講習室
https://johokiko.co.jp/seminar_chemical/AC200503.php

問いを立てる技術・組み立てる技術

図解で議論を空中戦から地上戦へ

図解:図解で議論を空中戦から地上戦へ

図解で議論を空中戦から地上戦へ

社内に、こんな悩みはありませんか?
「議論が噛み合わない..」
「議論すると感情的なしこりが残る..」
「会議なのに、ちゃんとして議論ができない..」

どこにでもあります。

もったいないのが議論の「空中戦」です。

議論の空中戦とは
・頭の中で考えた意見を
・みんなが主張しあう
という議論の方法です。

頭の中で考えただけなので
・足りない部分があります
・間違った部分があります
でも、見えません。

誰もが、自分の意見が正しいと主張します。

相手の意見が、自分の意見と違うと
それは間違っていると対立します。

対立は
意見が違うと言う意見への攻撃から
その意見を主張した個人の攻撃へと
進展してしまうことが多いのが現実です。

過去の失敗などを持ちだされることもあります。
個人攻撃で相手を潰すことが目的になってしまいます。

誰でも体験があると思います。

私もありました。
議論していて、自分の意見の部が悪いと感じても
主張をまげないで相手を攻撃する。
もう、会議の意味が無いですね。

その逆も、あります。
議論の内容に関係なく、「お前が間違っている」と
上司が攻撃してきます。
こっちが正しいほど、攻撃力が高まります。
そうなると「ハイ」と言うしかありません。
会議は、上司の自己満足を満たす場になり下がります。

まあ、そんな理由で独立したんですが..

問題なのは
・意見の完成度が低い
・人と意見がセットになっている
ことです。

解決するために必要なことは
・意見の完成度を高める
・人と意見を分離する
ことが必要です。

そこで、「図解」の出番です。

図解で、紙に書き出します。

意見を図解すると
・足りない部分
・間違った部分
が見えます。

見えれば、直せます。

テーブルに、みんなの意見を図解して載せます。

みんなで見て、意見を出していきます。
・ここが違う
・ここをこうしよう
と指をさせます。

意見が出れば出るほど、意見の完成度が高まります。

これが、「議論の地上戦」です。

難しいことはありません。

意見を簡単な図解にすれば良いんです。

図解の守備範囲と可能性

図解:図解の守備範囲と可能性

図解の守備範囲と可能性

私が、図解をやるようになった体験があります。

キッカケは、配管CADシステムの開発でした。

デジタイザーというドラフターのような大きな盤に
設計図を貼って座標を取り込みます。
その座標の2点の差と縮尺から実長さを取りだして..
何てことをやっています。
平面図入力して立体図への変換もありました。

はじめは、プログラムの仕様書を文章で書いていました。
データ処理ならそれでも大丈夫でした。

でも、デジタイザーから図面データを取り込む所が
文章では書ききれなくなりました。
書いている自分でも、書いている時は良いのですが
後で読み返してもサッパリ理解できません。

そこで、A3版の方眼紙を横にして
テンプレート(穴空き定規)でデータ構造や操作手順
データの流れなどを図解するようにしました。

こうすることで、
・自分の頭の整理ができて
・目で見ながら設計のミスを発見し修正し
・後から見てもすぐに理解できる
・他の人への説明もしやすい
と言うことを体験しました。

その後、平成元年にフリーのSEとして独立したことから
システム開発の提案営業を行う必要がありました。

でも..
でも..

上手く営業トークできないいんです。
しゃべれない
しゃべっても下手

伝えたいことがサッパリ伝わりません。

伝わったと思っても、
全然違う内容で理解されたという場面もありました。

どうしよう..

そこで、当時あった
マックのインスピレーションというソフトで
図解で提案書を作成するようになりました。

まだ、パワーポイントはありませんでした。

しゃべれないので、どんどん図解にのめり込みました。
面白かったんです。

これらの体験から、

 1.発案(自分の考え・アイデアを発想する)
2.記号化(自分の言葉で表現する)
3.発信(相手に伝える)

 4.受信(相手が受け取る)
5.解読(相手が理解する)
6.行動(相手が行動する)

 7.成果(行動の結果が出る)

人に伝えて、行動してもらい結果を得るには
この7段階があると考えました。

問題なのが、
・自分の頭の中にあるモヤモヤとした言葉にできない「想い」
・相手が行動して生まれた成果
を比べることです。

言葉にできない「想い」ですから
相手には伝わっていません。

でも、上司と部下の関係だと
上司は「何で、分からないんだ!」となり
部下は「言ってもらわないと分からない」と
なってしまうことが問題です。

私は、図解の守備範囲は
2.記号化(自分の言葉で表現する)
3.発信(相手に伝える)
4.受信(相手が受け取る)
5.解読(相手が理解する)
この4段階を考えています。

ただ、たくさん図解して
そのコンテンツが蓄積されると
副産物として

「アイデアが出てくる」

ということがあります。

何か現場で発見があると
以前作った、
・あの図解の、あそこと
・この図解の、ここを
組合わせると..
と発想が広がってきます。
難しかった図解も手早くできるようになりました。

図解コンテンツの蓄積は
間違いなく

「1.発案」を、刺激してくれます。

それと、相手の期待通りの行動をしてもらうために
図解したものを
・手順書
・チェックリスト
・補助ツール
のようにして行動をフォローすることで
ミスやトラブルを減らすことができます。

図解をはじめて30年くらい経ちます。

あっというまでした。

これまで、コツコツ図解してきました。

このご紹介している図解は
10数年かかっていまに至ります。

書いて・直して・使って・直す..
その繰り返しで完成度を上げてきました。

図解をしようとして
難しいと感じておられる方も多いと思います。

短い時間で完成度の高いモノを作成しようとすると
難しいです。

70~80%できたらOKにしましょう。

そして、それを誰かに見せて説明しましょう。

相手の反応と自分の中に生まれる心のモヤモヤが重要です。

たくさんの人に図解を仕事に役立ててもらいたいと思います。

 

 

伝わらない理由を解決する図解の守備範囲

図解:伝わらない理由を解決する図解の守備範囲

伝わらない理由を解決する図解の守備範囲

仕事も人間関係も、
・自分の意志を伝えて
・相手の意志を受取って
理解を得たり行動に移したりすることで
成り立っています。

どこでも・誰でも、
上手く「伝わる・伝わらない」という
コミュニケーションの問題がついてきます。

すると..
「上手く伝えるために」どうするか?

伝える方法が重要になってきます。

では、正しく伝えることができれば
全て解決するのでしょうか?

私の体験を、ご紹介します。

新規事業のアイデアを持っている社長がいました。

社員を集めて、
自分の新規事業のアイデアを
熱く語ったそうです。
それも2時間みっちりと。

でも、
誰も理解してくれない。
誰も行動してくれない。

と悩んでいました。

そこで、私に声がかかりました。

池田さんの得意の図解で
私のアイデアを分かりやすく表現して欲しい
と言うものでした。

その社長の話を、やっぱり2時間くらい聞きました。

社長としての経験も長く
魅力のある方です。
熱く語ってくれました。

もちろん説得力もあります。

私にも、社長の熱意は伝わってきます。

でも

何をやりたいのか?
具体的に見えてきません。

社長本人は、頭の中に完成していて
それを表現するだけだと思っているのです。

私から見ると
「思いつき」を、思いついた順に話しているだけ。

内容に整合性が無く
ちょっと質問すると、そこで止まってしまう。

アイデアが、思いついた状態のままで
願望が大きく膨らんだ状態になっていて

アイデアは良くても
まったく体系化されていない。
それを実現するための方法や手順が何も無い。
根拠や裏付けになるものもない。

その無いものを伝えたつもりになって
・社員は分かってくれない、
・自発的動いてくれない
という悩みになっているんです。

これは
上手く「伝わる・伝わらない」の問題ではありません。

何を伝えるかが問題です。

この「何!」を明確にしないで
上手く伝えようとすることに問題がありました。

今回ご紹介する図解で、
伝わらない代表的な7つの理由
を上げてみました。

前半の
1.「伝えたいこと」を、自分が理解していない
2.「伝えたいこと」が、自分の考えが頭の中で整理できていない
3.「伝えたいこと」の、説明が下手(分かりにくい・専門用語多用)

この3つが図解の守備範囲です。

図解は、
表現技術であると同時に
考えを整理する技術です。

伝える内容が明確なら
伝え方が下手でも伝わる確率が高くなります。

まずは、何を伝えるのか
その「何!」を明確にしましょう。

ちなみに、この新規事業の社長の件ですが、
新規事業のスタートは、
みんなこのような状態です。

ここを起点にして
新規事業を設計するというアプローチで
解決に向かいました。