図解の注意点「フォーカス・ディープ・ノイズカット」
頭の中の「想い」を
図解しようと考えるときに必要な3つの注意点です。
1.フォーカス
2.ディープ
3.ノイズカット
この3つが重要です。
■1.フォーカス
焦点を合わせることです。
何を書くのか絞り込みが重要です。
図解のアドバイスするときに、
何枚もの文書を出してきて
「あれも、これも図解したい」と言います。
気持ちは分かります。
大きな文字になっていたり
書いてある割合が多い部分に
絞り込んでアドバイスをすると、
「一番言いたいことは、そこじゃないんです」
と言い訳します。
書きたいことの優先度や具体化の
作業が進んでいません。
現状は、材料を集めて
それなりに書いただけの状態です。
でも、自分の中では
文章で書けているから
後は図解して分かりやすくするだけ。
と思っています。
これが、図解のブレーキになります。
図解という表現のテクニックが無いから。
図解のテクニックが難しいから図解できない。
と言い訳することになり、
いつまでたっても図解が上手くなりません。
文章でも図解でも、
・一度に
・すべてを
・1枚に
表現することはできません。
自分の表現したいことが
・大きい(抽象度が高い)
・たくさん(内容が多い)
場合には
何枚かの文書に分け、組み立てる
ことが必要です。
最初に、一番表現したいことに
焦点を合わせましょう。
■2.ディープ
内容を深めることです。
見ても価値がないことでは意味がありません。
若い時(30代後半)に、
企画書を勉強している女子大生に
企画書のアドバイスを求められました。
彼女の企画書を見ながら
正直に..
「きれいに書けているこで、内容が無い」と
言ってしまいました。
まさに、若気の至りです。
それ以来、音信不通。
自分には意味があっても
見る人に「見る価値」があるかが重要です。
きれいに表現できていることと
価値ある内容があることと相関しません。
パワーポイントが悪者にされますが、
ここに問題があるのではないでしょうか?
■3.ノイズカット
名前の通り「雑音の除去」です。
企画書など書きなれないと雑音が入ります。
1枚の中に
あれも、これも、それも..
たくさんの内容が入ります。
見る方は、「気持ちは、分かるが..」となり
理解しようとす意識が止まります。
その1枚に書きたいことを定義したのに、
頭の中では、もっと上位概念を描いていると、
定義以外の要素を入れてしまいます。
入れても気がつきません。
これが問題です。
なかなか自分では気がつきません。
表現する内容の定義があいまいだと
アドバイスのしようもありません。
必要なことは、
「何を表現する1枚なのか」を
明確にな定義することです。
図解する場合は、この3つを意識して
内容を絞り込み、価値を高めましょう。
実は、これができれば
自然に頭の中の書く内容が構造化します。
構造化すれば、そのまま図解になります。
図解講座では、
体験から得た、そのテクニックをお伝えします。
知っていれば、戸惑いません。
必要なことは
・何を、描くのか
・どう、描くのか
知って図解に向かうことです。
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